牛天神 北野神社は願いの叶うパワースポット!貧乏神の伝説とは?
2017/06/05
ご訪問ありがとうございます。
都内にはまだまだ、素晴らしい神社が隠れています。
こんにちは。プリシラです♪
今回はまさに、「こんな神社があったなんて…」と訪れて初めて実感する
そんな神社を紹介してもらいました。
それが「牛天神 北野神社」です。
住宅街の一角に現れる氏神様的な神社なのかと思ったら、とても立派な神社です。
そして様々な物語が眠っている神社であり、地元の人に愛されている神社でした。
「牛天神」というユニークな名前も気になりますよね。
牛天神 北野神社をおすすめしたい理由を書いていきます。
牛天神 北野神社ってどんな神社?
牛天神 北野神社の創建は元暦元年にあたる、1184年といわれています。
社殿を創建したのは、歴史上では有名すぎる「源頼朝」です。
「天神様」といえば、御祭神に菅原道真を祀る神社を指すのが一般的です。
そのため、道真公が丑生まれなことや、梅が好きだったことから「牛」と「梅」がシンボルになっています。
牛天神 北野神社の手水舎は梅の花がモチーフになっています。
では、源頼朝と菅原道真にはどんな縁があって、この神社ができたのでしょうか。
1182年に源頼朝が奥州への東征の際に、ここの入り江の松に船をつなぎとめ
一休みしようとまどろんでいました。
その時、夢の中に現れたのが牛に乗った菅原道真公でした。
道真公は「これから2つの良いことが起こる。願いが成就した後は社を営んでほしい」と
お告げを残したのです。
頼朝が夢から覚めると、牛の形をした石があったそうです。
その後、道真公のお告げの通り、頼朝の身に「良いこと」が起こります。
ひとつは、同じ年に長男の頼家が誕生したこと
もうひとつは、その翌年に平家を西に追い払うことができたこと
頼朝は願いが成就したので、道真公のお告げの通り
あの日残されていた牛の形をした石をご神体として牛天神 北野神社を建てたのです。
御祭神である菅原道真のご利益は「合格祈願」、「学業成就」、「心願成就」、「商売繁盛」、「家内安全」などが有名ですね。
しかし牛天神 北野神社は実際に源頼朝が願いを叶えて創建した神社なので
願いが叶うパワースポットとして知られています。
社殿の前には天神様の神社では、必ずお目にかかるであろう牛の狛犬がいます。
丸いフォルムと愛らしい表情は、見ていてとても癒されますよ。
牛天神 北野神社の願いが叶うパワースポット
牛天神 北野神社は決して大きな神社ではありませんが
願いが叶うと言われるパワースポットが複数、点在しています。
源頼朝の願いが叶ったという伝説があることから
牛天神 北野神社の社殿も、もちろん願いが叶うスポットのひとつです。
牛石
牛石は拝殿に向かって左側にある石で別名「撫で石」とも呼ばれています。
この石こそ、源頼朝が腰かけて菅原道真公のお告げを聞いたとされる石なのです。
そう、2つの願い事が叶った石とも言えますね。
この牛石を撫でて願いを唱えると、叶うといわれています。
見た目にはかなり大きな石で、何も知らなければ「ただの石」だと思うでしょう。
しかしよく見ると、牛の形に見えてくるから不思議です。
御神木
牛天神 北野神社には御神木が二体あります。
ひとつは境内の真ん中にドーンと構えている「木斛の木」です。
私は木斛という種類を始めて聞いたのですが
ツバキ科の常緑樹で夏に白い小さな花が咲くのだそうです。
この木斛の木は樹齢100年を越えるという御神木で
真剣に心を込めてお願いすると願いが叶うといわれています。
もうひとつは、境内の桜の木です。
ちょうど入口に当たる階段を登って、鳥居をくぐった先にある大きな桜の木。
実はこの桜は江戸時代に水戸藩の二代目藩主・徳川光圀公が奉納したものなのです。
徳川光圀公といえば水戸黄門様ですね。
近くに小石川後楽園もあるので、縁が深いのかもしれません。
光圀公は牛天神を崇敬していたそうで、境内に桜の木がないことを悔やみ
5本の桜の木を奉納しました。
そのうちの1本が現在でも残っている桜の木です。
牛天神 北野神社の守り神のような存在には目を奪われるものがあります。
親子の狛犬
拝殿への入口には1809年に水戸光圀公に奉納された狛犬が鎮座しています。
こちらの狛犬もとても貴重なものですね。
しかもこの狛犬、子供を連れた夫婦の狛犬なのですが
ちょっと他にない特徴があります。
向かって右は「乳飲み」の子供、左は「親の背中によじ登る」子供なのです。
今にも動きだしそうな躍動感があります。
あまりに珍しいので、狛犬マニアの間でもかなりの評判なのだとか。
是非、見逃さないでくださいね。
貧乏神が福を授けたといわれる末社 太田神社
さて、牛天神 北野神社には忘れてはいけないパワースポットがあります。
それが末社である太田神社です。
太田神社は元々、貧乏神と呼ばれた弁財天の姉である「黒闇天女(くろやみてんにょ)」をお祀りしていました。
そして当時、この近くに人柄は良いのに貧乏な旗本が住んでいました。
ある日、旗本の夢枕に老婆が立ち、こう言ったそうです。
「私は貧乏神です。居心地が良いので長いこと、この家に住みついていましたが、そろそろ出ていきます。
御礼をしたいので私を祀り、毎月1日、15日、25日に赤飯・油あげを供えてください。
そうすれば、あなたに福を授けましょう」
旗本は貧乏神の言いつけを守り、邸内に貧乏神を祀ったお社を建てました。
すると、みるみる運気があがり、旗本はお金持ちになったそうです。
貧乏神が福の神になった出来事でした。
その時の神社が現在の太田神社なのです。
その噂はあっという間に広がり、旗本の邸内にあった太田神社に、多くの人が訪れるようになりました。
あまりの人気から太田神社は旗本邸内から、北野神社内に場所を移されました。
現在でも1・15・25日には、赤飯・油あげが供えられているそうです。
貧乏神がいなくなった現在の太田神社に祀られているのは天鈿女命(アメノウズメノミコト)、猿田彦命(サルタヒコノミコト)です。
「芸能の神様」と「道開きの神様」という豪華な夫婦神です。
また、合祀されている高城神社には「宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)」が祀られています。
五穀・食物を司る神様なので併せて参拝しておきましょう。
アクセス方法
牛天神 北野神社は野球を始めとしたイベントが行われることで有名な
東京ドームのおひざ元にあります。
最寄駅は…
・都営地下鉄「春日駅」
・東京メトロ「後楽園駅」
・JR・東京メトロ「飯田橋駅」
それぞれから徒歩圏内ですが、1番近いのは「後楽園駅」です。
小石川後楽園の脇を真っ直ぐ歩いて行くと、「牛天神下」という交差点があるので
それを右折した先にあります。
住宅街の一角に突然、入り口となる石段が現れます。
通り過ぎてしまう可能性が高いので、注意して歩みを進めてくださいね。
おわりに。。。
静かに息をひそめるようにたたずむ神社なのですが、見どころが多いのに驚きます。
しかも、願いが叶うスポットが多いのは嬉しいですね。
私が境内をふらふらしている間も、近所の人が通りかかるのですが
みなさん、必ず社殿の前で一礼していくのが印象的でした。
地元の人にも親しまれている神社なのですね。
ほっこりと心が温かくなるような神社に出会えたのは、本当に幸運でした。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)