下谷神社は都内最古のお稲荷さん!ご利益をもらう方法と人気の御朱印とは
2018/10/24
ご訪問ありがとうございます。
お稲荷さんの中でも都内で最古といわれる元祖・お稲荷さんに行ってきました!
こんにちは。プリシラです♪
稲荷神社は国内で最も数が多く、昔から1番身近な神様として親しまれてきました。
家の近所にある神社がお稲荷さんだった、という人も多いのではないでしょうか。
もちろん東京都内にも稲荷神社はたくさんあります。
今回はその中でも都内で最古のお稲荷様といわれている「下谷神社」をご紹介します。
下町風情にあふれる下谷神社では、年に一度の大祭や人気の限定御朱印など
地元の人だけでなく、観光客や外国人にも人気のある神社です。
私もようやく訪れることができたので、レポートしていきます。
下谷神社ってどんな神社なの?
下谷神社は最古の稲荷神社と言われるだけあって、歴史のある神社です。
創建はなんと730年という3桁の時代というから驚きです。
下谷神社が建てられた当時は上野公園にあったそうです。
1627年には上野公園から上野山下に移動しますが、場所が狭かったので下谷広徳寺前に移動しました。
当時は決められた名前がなかったのですが、1872年に現在の「下谷神社」と名付けられました。
ところが1923年の関東大震災により社殿を焼失してしまいます。
地元の人の復興の声もあり、1931年に現在の場所に再建されることになりました。
今の下谷神社の社殿が完成したのは1934年のことでした。
当時から変わらず土地のお稲荷さんとして、地元の人に信仰されている神社です。
参拝の際は拝殿に立ちますが、見上げると大きな龍の天井画を見ることができます。
この天井画はかの有名な画家である横山大観の手によって描かれました。
巨大な龍の目が参拝する人間を見定めるように見下ろしています。
なんだか、試されている感じがしてなりません。。。
是非、見逃さないでくださいね。
御祭神とご利益
下谷神社のご祭神は…
・大年神 (おおとしのかみ)
・日本武尊(やまとたけるのみこと)
という二柱の神様がお祀りされています。
日本武尊は有名ですが、「大年神」という神様を、私は初めて聞きました。
調べてみると、日本神話で有名な天照皇大神(あまてらすおおみかみ)の弟
素戔雄尊(すさのおのみこと)の子どもなのだそうです。
新年を迎える神様なので、「年徳さま」、「お正月様」、「恵方様」と呼ぶこともあります。
年の変わり目に姿を現して、豊年満作を約束し、家内安全や繁栄を見守ってくれる神様です。
まさに最古の稲荷神社にピッタリの神様ですね。
下谷神社のご利益は「仕事運」「家庭運」のアップです。
ただし、参拝の時に無暗にお願いをするのはタブーです。
そもそも神社は自身の個人的なお願いではなく、五穀豊穣、国家安泰、家内安全など
自分以外の幸せをお祈りする場所なのです。
下谷神社は特にその傾向が強いので、個人的な願い事を唱えるのには向いていません。
下谷神社で祈願する場合は、個人的な願い事よりも、日頃の感謝を伝える方が良いです。
仕事運、家庭運を祈るなら、個人的な願いではなく
会社全体、家庭全体のお願いをする方が届きやすいですよ。
下谷神社の注目スポット
下谷神社はそれほど大きな境内ではありません。
しかし注目したいスポットは多いので、じっくり回ってみましょう。
大鳥居
稲荷町駅から下谷神社に向かって歩いていくと、ビルの間にそびえ立つ朱い鳥居が目に飛び込んできます。
これが下谷神社の「一の鳥居」です。
ビルとビルの間に数ミリの間隔をあけて立っている巨大な鳥居は、異世界の入口のようです。
近くに立つとその大きさは圧巻で、都内にいるのが信じられないほどです。
その奥に小さめの鳥居「二の鳥居」があり、さらに「三の鳥居」と続きます。
一の鳥居に書かれている「下谷神社」という文字にも注目してください。
明治時代の薩摩藩士であった歴史的人物・東郷平八郎によって書かれたものだといわれています。
隆栄稲荷神社
下谷神社の社殿に向かって左手には、朱い鳥居が並んでいます。
こちらもお稲荷さんで、隆栄稲荷神社です。
下谷神社の社殿と隆栄稲荷神社の間にある小道は風情があって良いです。
その先には裏側の鳥居もあります。
お稲荷さんといえば「稲」がルーツになったものと「狐」がルーツになったものがあり
それぞれにお祀りされている神様が違うのをご存知ですか。
稲ルーツは「稲生り」や「稲成り」と書かれていて、五穀豊穣の神様で有名な
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をお祀りしています。
京都の伏見稲荷大社は有名ですね。
一方で狐ルーツはインドのヒンドゥー教から中国の密教に伝わったという流れで日本に来ました。
荼枳尼天(だきにてん)をお祀りしています。
愛知の豊川稲荷には狐がたくさんいますよね。
ルーツは違えど、現在の日本では同一神としてお祀りされていることが多いです。
表の顔、裏の顔として、双方の足りない部分を補う関係にあると言われています。
諸説ある話なので、参考までに。
下谷神社大祭
下谷神社大祭⛩
ヤマシロヤ横の道路、お神輿を乗せた山車が通りました〜🌟
ヽ(゚∀゚)ノ ワッショイ pic.twitter.com/hoPvllkBgT— ヤマシロヤ【公式】 (@toy_yamashiroya) 2017年5月7日
下谷神社といえば、東京下町で1番早い夏祭り「下谷神社大祭」でも有名です。
下谷神社大祭は1000年以上の歴史があるお祭なのです。
毎年5月上旬に開催されて、お祭が待ちきれない下町江戸っ子が集まります。
境内からその周辺道路には100軒を越える露店がズラリと並び、訪れる人の数も尋常ではありません。
1年おきに「本祭の年」と「陰祭りの年」があります。
特に本祭の年に行われる「本社神輿の渡御」は本社神輿の大きさ、威勢の良さで1番の見どころです。
この本社神輿は「千貫神輿」とも呼ばれていて、とにかく大きいので有名なのです。
台輪124センチ、高さ306センチと重量感のある神輿を6000人もの担ぎ手が次々と手を伸ばします。
メイン行事である「本社神輿の渡御」は、担ぎ手が町内ごとに変わっていくのですが
我先に手を伸ばす担ぎ手同士で揉み合いになり、時には喧嘩が勃発することも…。
この威勢の良さが下町っぽいということで、見どころのひとつとなっています。
一方で陰祭りでは、本社神輿の渡御は行われないのですが
その代わりに本社神輿が山車に乗せられて巡行します。
どちらも違った風情があり、印象が違うので
できれば両方の年の大祭を見ておきたいですね。
下谷神社の限定御朱印は長蛇の列に並ぶ覚悟で!
下谷神社では、御朱印をいただくことができます。
威厳のある龍の絵がかいてある御朱印帳も、人気があります。
下谷神社の御朱印は限定御朱印が多いのが特徴です。
中でも有名なのは、毎月朔日限定の御朱印です。
朔日とは毎月1日のことで、「朔日詣り」という言葉もあります。
日本に古くからある風習で、毎月1日に神社に参拝して
日々の平穏に感謝し、新たな1ヶ月の無事を祈ります。
また神聖な神社という場所で、心の垢や穢れを洗い流し
自身をリセットするという意味もあります。
伊勢神宮では現在でも朔日詣りの風習を大切にしています。
私もできれば、1日には神社参拝に行きたいと心がけているところです。
話がそれましたが… 下谷神社では毎月1日には
狐のスタンプが入った御朱印をいただくことができます。
この狐のスタンプは毎月色が変わり、1日以外の御朱印には押されません。
朔日参り一社目稲荷町の下谷神社。 都内で一番古いお稲荷さん。 狐の印がカッコいい!! 銀杏の印が押されるのは 10/1だけ。毎月1日に限定御朱印があるそうです。 pic.twitter.com/Pba6XfpfrY — たまころ@神社巡り (@tama_goshuin) 2018年10月1日
ですから1日に下谷神社に行くと、朝からすでに何人かが並んでいます。
午前10時にもなれば、境内をはみ出るほどの人が長蛇の列になっています。
他にも「正月限定御朱印」は狐スタンプが金色でおめでたい感じです。
「夏季限定御朱印」は、狐スタンプの代わりに「夏詣」というスタンプが入ります。
そして下谷神社で最も人気を博しているのが、「大祭限定御朱印」です。
この御朱印は大祭期間にしかいただくことができないレアな御朱印です。
社名が金の文字で書かれていて、なんて素晴らしい!神々しいんだ!
と、我を忘れてしまいそうな豪華な御朱印です。
当日は長蛇の列がなんと、120分待ちは当たり前!
でも並んででも、いただく価値はあります。
基本情報として、限定御朱印の日に下谷神社で御朱印をいただくなら
並ぶ覚悟で、暇つぶし道具を持参しましょう。
待ち時間は長くても、やはり手書きの御朱印は嬉しいですね。
今回、私がいただいてきた御朱印はこちらです。
御朱印をいただける時間は9:00~17:00です。
他にも限定御朱印がありそう…いや、きっとあるに違いない!
余談。。。
下谷神社では有名ですが、神社で飼われているアヒルがいます。
名前はガーちゃんです。
実は御朱印にこの「ガーちゃんスタンプ」を押してもらうことができるらしいのですが。
押してもらうには諸説あるようです。
・自分で好きなだけ押せる
・御朱印をお願いする時に必ずお願いする
残念ながら真相を確かめることはできなかったので
近いうちにまた、下谷神社を訪れたいと思います(笑)
アクセス方法
下谷神社に行くための最寄駅は…
東京メトロ銀座線「稲荷町駅」が1番近く、徒歩2分です。
他にもJR「上野駅」からは徒歩6分、都営大江戸線「新御徒町駅」からは徒歩5分です。
私は上野駅から行ったので、神社の裏から入る形になりました。
大鳥居のお出迎えを希望する場合は、稲荷町から行くのをおすすめします。
どの駅を使っても近いので、迷うことはありませんよ。
おわりに。。。
都内最古のお稲荷さんは、下町の風情と人情に溢れていました。
1日ということもあり、朝からたくさんの人が境内で参拝をしていましたよ。
御朱印を待っている間、地元の人らしき人の話しを聞いていたところ
1日じゃなくても下谷神社には、人が訪れているようですね。
さすが地元の人を見守るお稲荷様です。
多くの人に愛されている神社の空気はとても穏やかなのでほっこりしました。
是非、大祭にも足を運んでみようと思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)