王子稲荷神社はパワースポットの穴場!キツネが集まるご利益とは?
2017/10/18
ご訪問ありがとうございます。
お稲荷神社といえば、実は最も生活に密着した神様なのではないでしょうか。
こんにちは。プリシラです♪
稲荷神社といえば、京都の伏見稲荷大社を始め、全国に点々と存在します。
少し前に紹介した「豊川稲荷」も立派なお稲荷様でした。
そしてどのお稲荷さんも地域の人に愛されて、賑わっているイメージです。
今回ご紹介する王子稲荷神社は、ひっそりと佇む神社です。
しかしその正体はメディアで何度も紹介されるほどのパワースポットなのです。
そんな王子稲荷神社の見どころやイベントについてご紹介します。
王子稲荷神社ってどんな神社なの?
王子稲荷神社に限らず、稲荷神社の神の使いはキツネですね。
多くの人は「稲荷大明神」と崇めてお祀りしています。
古くから産業の守護神として、庶民の人気を集めてきました。
そんな数ある稲荷神社の中でも、長い歴史を持っているのが王子稲荷神社なのです。
始まりは1000年以上も前と言われていて、平安時代中期には
源頼義が奥州追討の祈願に訪れたとされています。
その時に頼義が「関東稲荷総司」と崇めたことから、広く知れ渡りました。
また江戸時代には、徳川将軍家の祈願所として定められ、特に徳川吉宗から親しまれた神社だったそうです。
近くには吉宗が庶民のお花見の場にしたいと築いた、桜の名所である
飛鳥山があるので、その煽りも受けて、遠方からも参拝客が訪れるようになりました。
毎年2月の初午の日には「凧市」が開催されることでも知られています。
参道にはたくさんの屋台が並び、見るだけでも楽しい様々な凧が売られています。
これは江戸時代からの歴史ある行事で、当時江戸の街ではよく火事に見舞われていました。
風が大火に繋がることから、風を切って上る凧を「火事除け」のお守りとしていたのだとか。
王子稲荷神社の奴凧も「火防の凧」として、買い求める人が多く
その風習が今でも続いているのだそうです。
また当日限定で授与される「凧市限定御朱印」は行列ができるほどの人気ぶりです。
御祭神とご利益
王子稲荷神社の御祭神を紹介します。
・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
・宇気母智之神(うけもちのかみ)
・和久産巣日神(わくむすびのかみ)
稲荷神社なので、もうお馴染みの顔ぶれの神様ですね。
その地域で暮らす人の生活を見守り、栄えるように助けてくれる神様です。
王子稲荷神社の場合は、火防の凧でもしられるように火災予防のご利益もあります。
他にも強く願うことで思いを叶える「心願成就」のご利益をいただくこともできますよ。
王子稲荷神社の見どころ・パワースポット
王子稲荷神社は幼稚園と同じ敷地内にあるという、ちょっと変わった造りになっています。
境内に入るには、幼稚園の門をくぐらなければいけません。
平日は閉まっているので、脇の坂を登った横の鳥居から入場しましょう。
多くの人が王子稲荷神社はパワースポットだと言います。
その意味が分かる、王子稲荷神社のパワースポットを見てきましょう。
社殿
11代将軍徳川家斉が寄進したといわれている社殿は
境内でも最も目を引くスポットです。
いかにも徳川家らしい造りで、極彩色の彫刻が施されて
華やかなデザインや細部まで細かい装飾は、日光東照宮を思わせます。
見た目には歴史を感じる、大きな建物ではないですが
どこか威厳があってどんな人でも受け入れてくれそうな、安心感があります。
ここではしっかりと手を合わせておきましょう。
願掛けの石
社殿に向かって右側には社務所があり、左に折れると、更に鳥居が見えます。
こちらは狐の穴跡に続く不思議な空間です。
鳥居をくぐって奥に進むと、小さなお社が見えてきます。
ここは深い自然に囲まれていて、都会の喧騒を忘れさせてくれる場所です。
更に奥に進むと、鳥居が複数並んだ空間が、これまた異空間を演出します。
その先に狐がお行儀よく迎えてくれるお社が存在します。
その中には大きな石が鎮座しています。
この石は「願掛けの石」と呼ばれるもので、「願いを念じながら石を持ちあげる」とあります。
その時に想像したよりも軽く感じれば、願いは間もなく叶う
重く感じれば、願いはまだ先になるという言い伝えがあり、パワースポットになっています。
是非、挑戦してみてくださいね。
狐の穴跡
願掛けの石の側には更に上で行く階段があります。
不思議な気持ちでその階段を登ると、小さな祠と洞穴があります。
ここは通称「お穴様」と呼ばれ、古くから狐が棲んでいたと言われる場所です。
古くはもっとたくさんの穴があったとされていて、現在では信仰の対象になっています。
この場所はちょっと空気が変わる異質な場所でした。
歴史やパワーを感じることのできるスポットです。
こんなに身近な存在である狐が、神様のお使いだなんて
不思議な感じがしますね。
市杵島神社
王子稲荷神社へ向かう石段の手前にあるのが市杵島神社です。
ここは幼稚園の敷地内なので、平日は立ち入ることができません。
まさに日曜日にだけ訪れることができる神社です。
弁財天がお祀りされています。
1761年に作られた狛犬が鎮座していて、見るからに歴史を感じます。
ひっそりとしているものの、女性の神様ということで優しい気を感じることができる神社です。
王子稲荷神社のビッグイベント「狐の行列」
王子稲荷神社では、毎年大晦日に行われるビッグイベントがあります。
幻想的な光景に包まれる「狐の行列」です。
王子稲荷神社はその昔、関東八州のお稲荷さんの中でも頭領とされていました。
大晦日には相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野の関東八州の狐が
王子稲荷神社に集まると伝えられています。
その伝説になぞらえて、王子稲荷神社では大晦日に狐の行列が開催されるのです。
お面をかぶったり狐のメイクを施した人々が白装束で次々に集まってきます。
まずは王子装束稲荷神社に集合し、行列を作って練り歩き
王子稲荷神社へ参詣するという流れです。
その光景はまさに、関東八州の狐が王子稲荷神社に向かう姿そのものです。
最近では、その幻想的な光景が噂になり、多くの見物客が訪れるようになりました。
大晦日に不思議な世界を体験したい人は、是非、足を運んでみてくださいね。
イメージを伝えるために、動画を用意してみました♪
アクセス
JR・東京メトロ南北線「王子駅」または
都電荒川線「王子駅前」から、徒歩7分ほどで到着します。
近くには東京十社のひとつ「王子神社」もありますよ。
王子駅にある大型施設「北とぴあ」を目印に、トンネルをくぐった向こう側にあります。
おわりに。。。
王子稲荷神社はそれほど大きな神社ということはありません。
駅に近いのに、神社のそばはとても静かで、都内にいることを忘れてしまいます。
多くのメディアでも取り上げられるほど、パワーが強いといわれているので
まさにパワースポットの穴場と行っても過言ではないでしょう。
大晦日の狐の行列の幻想的な光景は、一度は見ておきたいですね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)