鞍馬由岐神社は由岐大明神のご利益あり!大杉さんも見逃せない
2017/06/19
ご訪問ありがとうございます。
鞍馬山には鞍馬天狗はいると言われたら信じますか?
こんにちは。プリシラです♪
京都でも北側に位置する鞍馬山は、私の中で神聖な場所というイメージです。
鞍馬山に行くにはそれなりの覚悟がいるな、とか考えていたのですが…
ようやく大人になり、鞍馬山に行っても失礼のない参拝ができそうだったので
初めての鞍馬山に行ってきました。
鞍馬寺の記事は別途したのでこちらを見てくださいね。
そんな鞍馬山で通りかかった由岐神社が想像以上に素晴らしかったので
今回は由岐神社のレポートを書いてみたいと思います。
鞍馬由岐神社ってどんな神社?
平安時代中ごろまでは京都御所にあった由岐神社ですが
何故、鞍馬山にあるのかというと、当時の世の中が乱れていたことにありました。
その頃は、大地震などの天災が起きたり、関東では有名な平将門の乱が勃発たりと
世の中が騒然として乱れていたのです。
それを鎮めるべく朱雀天皇の命を受けて、940年に由岐神社を北方鎮護として鞍馬に創建しました。
由岐神社には都の北を守る役目が与えられたのです。
由岐神社の社名は「靫(ゆき)」という矢を入れて携帯するための道具を使って、お祈りを行っていたことから
この名前がついたと伝えられています。
そしていつしか、「由岐大明神」と呼ばれるようになりました。
御祭神は…
・大己貴命(おおなむちのみこと)
・少彦名命(すくなひこなのみこと)
というよく対にお祀りされる、二柱の神様が祀られています。
桃山時代には豊臣秀吉がこの神社を信仰し、その熱心さはとても有名ですね。
静かな鞍馬山の一角に凛とたたずむ由岐神社は、神秘的であり力強さを感じます。
鞍馬由岐神社のご利益
由岐神社にお祀りされている大己貴命と少彦名命を合わせて「由岐大明神」と呼びます。
相殿には八所大明神が祀られています。
大己貴命は因幡の白兎で有名な後の「大国主命」です。
国造りの神様としても有名で人々が平和に暮らせる地上世界を造り上げた神様ですね。
そのことから、幅広いご利益があると言われていて
厄除け、家内安全、学業成就、交通安全などのご利益がうたわれています。
更に、大国主命はとてもモテる神様で、たくさんの女神との間に子宝を設けました。
その恩恵を受けて、縁結び、子宝祈願、安産祈願のご利益でも有名です。
一方の少彦名命は知恵の神様でありまた、医療の神様としても信仰されています。
大国主命に知恵を与え、一緒に国造りを手伝った、裏の立役者です。
ですから、学業成就、無病息災などのご利益をいただくことができますよ。
この二柱の神様は一緒にお祀りされることが多いのです。
また火の神様としても知られるので、火災除けのご利益もあるのだとか。
「鞍馬の火祭」で有名な由岐神社ですが、このご利益からきているのかも知れませんね。
鞍馬由岐神社の見どころ
鞍馬山の一角にある由岐神社、規模はそれほど大きくはありませんが
雰囲気や佇まいがとにかくすごいので、パワースポットと言わずにはいられません。
絶対に見て欲しい見どころをご紹介します。
社殿
現在の社殿は1607年に豊臣秀頼によって造られたもので、国の重要文化財になっています。
外観はとても美しい桃山建築で「割拝殿」と呼ばれる珍しい造りになっています。
実際に見た時もその迫力には驚かされました。
今まで見てきた神社にはない厳かさに思わず引き込まれる感じです。
出掛けた日が雪の降った後だったので、白い雪景色と白い社殿が
より一層、輪郭をぼやけさせて、神々しく見えたのかもしれません。
本殿は大きくはないですが雰囲気のある建物です。
屋根から雪が落ちてくる恐れがあるということで、看板が立っていたり、囲いがあったりと
普段とはちょっと違う風景になっています。
重要文化財の狛犬
本殿の両脇には狛犬が置かれています。
良くある神社のように台座があるわけではなく、建物の中に置かれている形なので
分かりにくいかもしれません。
見た目にもかなり古いのが分かるのですが、この狛犬は重要文化財に指定されています。
とても珍しい狛犬で、仔狛犬を胸に抱いているのです。
仔狛犬が足元にいるのは見たことがありますが
抱っこしているのは私も初めて見ました。
その様子から子授け祈願・子孫繁栄・安産の信仰があります。
由岐神社に置かれているのはレプリカで、本物は京都国立博物館へ寄託されています。
鞍馬の火祭
牛祭・やすらい祭と共に京都三大奇祭のひとつになっている「鞍馬の火祭」は
鞍馬寺のお祭りと思っている人が多いですが、由岐神社の例祭です。
毎年10月22日に行われます。
#鞍馬の火祭 pic.twitter.com/TeYOVfN9Ux
— しむしむしむら (@aaaaysm) 2017年6月6日
このお祭りは由岐神社創建の際に、松明を持った長い遷座の行列が通り
それを見た鞍馬の人が感動して始まったと言われています。
当日は20時頃に御旅所から松明を抱えて、鞍馬寺の山門前の石段に向かいます。
大小100本以上の松明が集結する様は勇壮です。
21時頃に2つのお神輿が一斉に参道を降りる「注連縄切り」が行われます。
最大の見どころは「チョッペン」という元服の儀式です。
幻想的な松明の灯りと、集まった人の熱気があいまって
異空間に連れて行かれるような不思議なお祭りです。
鞍馬由岐神社を包み込む大杉さんは圧巻
神社が好きな私ですが、今回鞍馬を巡るにあたって鞍馬山のことばかり調べていました。
由岐神社の存在は知っていたのですが、失礼ながらあまり期待していなかったのです。
しかし由岐神社の前に立った時に、パワーに満ちているのを感じました。
まさに、吸い込まれるように境内に導かれたのです。 正面の門はトンネルのようになっていて、境内の様子が分からなかったのですが
いざ、境内に入ると圧巻の巨木が迎えてくれます。
由岐神社の御神木である「大杉」です。
親しみを込めて「大杉さん」とお呼びしていいようです。 本殿に行くまでに階段があるのですが、大杉さんはその途中にいます。
天をつくような杉の巨樹で樹齢は800年あり、樹高は53メートルです。
根元のところに「大杉社」という小さな祠があり、
この杉に一心に祈れば願いが叶うといわれています。
神が宿る山といわれる鞍馬の樹木は、やはり神々しさが半端ないです。
大杉さんの他にも末社がお祀りされています。
事代主命(ことしろぬしのみこと)と大山祇命(おおやまつみのみこと)を祀る
「末社 岩上社」
三宝荒神大神を祀る竈の神で火難除け・災難除けの
「末社 三宝荒神社」
他にも…
・素戔嗚命(すさのおのみこと)を祀る「末社 冠者社」
・弁財天を祀る「末社 白長弁財天社」
階段付近をはじめ、境内に鎮座しているので、見逃さないでくださいね。
人気のお守り・おみくじ
由岐神社ではお守りやおみくじも用意されています。
私が行った日は平日、しかも雪がちらつく日だったので、社務所には人気がありませんでした。
でもお守りを買いたい場合は声をかければ、奥から出てくるような感じでした。
(私はお金と引き換えにいただくことができた、御朱印をいただきました)
火難除け・災難除けのお守りを中心にした数々のお守りが置かれていますが
人気のお守りは大杉さんの皮で作られたお守りです。 願いが叶う大杉さんの分身を持ち歩くことができるのは
心強いですよね。
また、ひときわ目を引くのが天狗のキーホルダーにおみくじがささった「天狗みくじ」です。
鞍馬山といえば鞍馬天狗という繋がりみたいですね。
由岐神社(京都府)
天狗みくじ鞍馬山をケーブルを使わずに登ると通る神社。レトロな天狗のキーホルダーに入ったおみくじだよ。販売機がインパクト大。#おみくじ https://t.co/fC7pOYfh19 pic.twitter.com/s8GSpAwggj
— おみくじたん@古今東西 (@omikujitan_bot) 2017年5月16日
おみくじを抜いた後はキーホルダーとしても活用できるので
こちらもいつも見守ってくれそうなお守り代わりになりそうですね。
アクセス方法
由岐神社へのアクセス方法はちょっと時間がかかります。
京都駅からのルートを見ていきましょう。
京都駅から奈良線に乗って1駅目の「東福寺駅」で下車します。
そこから隣接している京阪東福寺駅から京阪線に乗って「出町柳駅」で下車しましょう。
さらに叡山出町柳駅から叡山電鉄の鞍馬行の電車に乗り換えます。
「鞍馬駅」で下車しましょう。
鞍馬駅からは少し歩くと鞍馬寺の山門が見えてくるので
山門をくぐった先の坂道を10分ほど上がったところにあります。
途中にケーブルカー乗り場がありますが
乗ってしまうと由岐神社にはたどり着けないので注意しましょう。
おわりに。。。
雪の中の由岐神社は本当に圧倒されるパワーがありました。
鞍馬山もパワースポットですが、由岐神社にも渦巻いているようです。
大杉さんは今まで見た御神木の中で1番背が高かったかもしれません。
これは実際に訪れてあなたの目で確かめてみてください。
今度は夏の新緑の季節にも行ってみたいですね。
自然に包まれるようなパワースポットで元気をいただいてみましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)