東郷神社は勝利&愛妻のご利益さん!アクセスは都会のど真ん中!?
2018/11/28
ご訪問ありがとうございます。
今回の神社は、実在した人物の経歴がご利益になった神社です。
こんにちは。プリシラです♪
若者で賑やかな原宿に静かに佇むのが東郷神社です。
実在した人物が神様としてお祀りされている神社で、その生き方そのものがご利益になっています。
都会にあるとは思えないくらいの広い境内には庭園や池もあり
都会の喧騒を忘れさせてくれるような、静けさや厳かさを感じる場所です。
でも一歩境内から出れば、カラフルな綿あめ屋さんやクレープ屋さんが目に入るという
なんともギャップの激しい立地にあります。
そんな東郷神社をご紹介します。
東郷神社ってどんな神社なの?
東郷神社の御祭神は何度も書いていますが、実在した人物です。
東郷平八郎という人で、元帥海軍大将で日本を背負っていた人といっても過言ではありません。
詳しくは後記しますが、有名なところでは日露戦争の際に海軍を率いて指揮を取り
ロシアのバルチック艦隊を撃破したことで知られています。
そんな東郷平八郎の死後、日本のために尽くした業績をたたえて
素晴らしい人柄を後世に伝えて欲しいという声が広がりました。
海軍省には全国から献金が集まっていたので、その熱意に応えようとする動きが始まりました。
軍人や政治家の中では反対もありましたが、当時の海軍大臣「大角岑生」が取りまとめを行い
財団法人「東郷元帥記念会」を設立します。
その後、国民への呼びかけで更に寄付を集めて、神社を創建することになったのです。
では、何故この場所になったのでしょうか?
それは東郷平八郎が仕えていた明治天皇がお祀りされている「明治神宮」に近いからです。
元々、ここには元鳥取藩主・池田侯爵の邸宅でしたが、東郷神社へと生まれ変わります。
昭和15年の5月27日には御鎮座祭が行われました。
5月27日はまさにロシアのバルチック艦隊に勝利した日であり、当時は海軍記念日でもありました。
ところが昭和19年には戦争のあおりで空襲に見舞われ、社殿が焼失してしまいます。
再建されたのは昭和39年ということで、かなりの空白期間があったようです。
現在でも都会のオアシスであり、多くの参拝者が足を運ぶ憩いの場所になっています。
御祭神とご利益
東郷神社の御祭神は、社名にもあるように東郷平八郎です。
長年に渡って日本のために戦い、日本を救った軍神として有名な東郷平八郎なので
そのご利益は、生きてきた人生そのものといっても良いでしょう。
そうです!「勝利の神様」です。
勝負運アップの神様は他にもいますが、東郷神社の場合は…
「ここぞという大事な場面で勝ちたい!」という勝負運になっています。
これは東郷平八郎自身も、「負けられない大事な戦い」で勝利した過去があるからです。
勝負の日を迎えるアスリートや、出世がかかったビジネスマンなど
多くの人が東郷神社を訪れています。
また「真心は神に通じる」という信念を、生涯に渡って貫いた誠実な人であったことから
「至誠・真心の神」として親しまれています。
また、意外なご利益として「夫婦和合のご利益」があります。
これは晩年の東郷平八は妻であるテツと非常に仲が良かったからです。
一緒に盆栽や囲碁を楽しみながら、穏やかな生活を送ったといわれています。
そんな様子から「愛妻の神」とされ、幸せな結婚・夫婦生活が叶うといわれています。
御祭神の東郷平八郎ってどんな人?
東郷平八郎とはどんな人物だったのでしょうか。
生まれは鹿児島で1847年に東郷吉左衛門の四男として誕生します。
そして1934年、88歳の時に東京で亡くなりました。
幕末であった19歳の時に薩摩藩の海軍にはいり、明治維新前後の海戦に従事します。
24歳の時にはイギリス留学を果たし、ウースター号などで7年間も厳しい訓練に耐えました。
結果、船乗りとして莫大な知識と技術を手にして帰国し、立派な日本海軍士官となります。
ハワイがアメリカに併合された1893年には、巡洋艦浪速の艦長として活躍し
その後の日清戦争中も難しい国際問題を処理したことから、一気にその名が世界的に広がりました。
そして最も有名な業績を残した日露戦争では、「連合艦隊司令長官」として海軍を指揮します。
携わった海戦は複数に渡り、海軍の作戦全般を指揮したと言われています。
そして1905年、バルチック艦隊と呼ばれる最新鋭戦艦4隻を率いるロシア海軍との戦いが始まります。
ロシア海軍の太平洋艦隊との間で繰り広げられた、この戦いは「日本海海戦」と呼ばれています。
最新鋭戦艦を前に、さすがに怯んだ日本海軍でしたが
東郷平八郎は旗艦「三笠」にZ旗を掲げて、軍の士気を上げたといわれています。
そしてこの戦いの中でまさかの「敵前での大回頭」という、誰も想像しなかった大胆な指揮を出し
見事に勝利をおさめることになるのです。
日本海海戦は、世界の海戦史上初の「完全」かつ「圧倒的」な勝敗がついた海戦でした。
東郷平八郎が指揮した大回頭は「トーゴーターン」と呼ばれ、世界に知れ渡ることになります。
明治・大正・昭和を生き、長い間、日本を支えた軍神ということで
そんな東郷平八郎を惜しんで神社建設の声が上がるのもうなずけますね。
Z旗とは?
前記した中にちょっと出てきた「Z旗」は、東郷神社の境内にも見ることができます。
これは船舶において海上での意思疎通に使われる信号旗のひとつです。
黄色、黒、赤、青の4色で構成されています。
国際信号旗はZ旗の他に40ほどの種類があります。
Z旗は単独であれば「引き船がほしい」漁場では「私は投網中である」という意味の信号です。
しかし東郷平八郎が掲げたZ旗は、「後がない、絶対に勝利する」という意味で
アルファベットの最後の文字「Z」を掲げたといわれています。
日本海海戦の中でZ旗は、ただの信号という役割だけでなく
「勝利のシンボル」として、仲間を奮い立たせ、勝利に導いた重要なものとなりました。
そんな由来から、Z旗は東郷神社のモチーフとして、境内の至るところに掲げられています。
このZ旗は東郷神社のお守りにも用いられていて、勝利のお守りとして人気があります。
境内のZ旗を是非、探してみてくださいね。
東郷神社の見どころはココ!
東郷神社はお掃除の行き届いたキレイな神社です。
ひょうたんから水か出る手水舎も珍しいですが、他にも見どころがあります。
ここでは3つの見どころをご紹介します。
海の宮
東郷神社では厳かな雰囲気のある社殿とは別に、「海の宮」と呼ばれるお社があります。
東郷平八郎が海軍を指揮したこと、そして大勝利したことで、海とは深いつながりがあるのです。
海軍、海事、水産関係など、2万余柱の御霊を合祀奉斎している霊社です。
創建されたのは昭和47年です。
7月にはみたま祭が開催され、毎年多くの遺族や関係者が訪れています。
みたま祭当日に行われる「灯籠流し」や「打ち上げ花火」は、この周辺の風物詩になっています。
狛犬
東郷神社には一風変わった狛犬があります。
よくある狛犬に比べて、ロボットっぽいというか、無機質な感じです。
これは進化した狛犬…という訳ではなく、ちゃんと歴史があります。
この狛犬は海軍省が建物を移転する際に東郷神社に謙譲したものなのです。
海に縁が深い東郷神社だらこそ、譲り受けることができた貴重な狛犬です。
他にも東郷神社には「海軍経理学校の正門から移された敷石」「潜水艦殉国碑」「海軍特年兵之碑」など
他の神社には見られない、海軍ゆかりのものが置かれています。
隣接する庭園
東郷神社がある場所は、以前は元鳥取藩主・池田侯爵が住んでいたお屋敷でした。
現在その場所は広い庭園になっていて、季節の花を楽しむことができます。
特に春の桜の季節は、池と桜のコラボレーションで美しい光景を目のあたりにできます。
池には鯉が泳ぎ、池を散策できるように、橋が渡され東屋もあります。
更に併設されている「東郷記念館」では結婚式や披露宴を行うことができます。
愛妻家で仲の良かった東郷夫妻のような夫婦和合を願って、式を挙げる人が多いそうです。
ゆっくりと過ごすことができる庭園なので、参拝の合間に休憩に訪れるのがおすすめです。
東郷神社の御朱印
東郷神社では御朱印をいただくことができます。
社殿に向かって左手に社務所があるので、そこで申し出ると書いていただけますよ。
東郷神社の御朱印は2種類あります。
通常版とハローキティの特別御朱印です。
通常の御朱印は初穂料500円です。
ハローキティの御朱印は、東郷神社で手に入る「ハローキティ御朱印帳」を購入した場合のみいただくことができます。
ハローキティのリボンに海軍を思わせるいかりマーク(⚓)が入っています。
ハローキティの御朱印帳は1700円、御朱印は500円で、合計2200円です。
ちなみに通常の御朱印帳もありますが、こちらは1500円です。
私は通常版の御朱印をいただきましたが、いかりマークは東郷神社だけなので、興味のある人は是非。
御朱印やお守りをいただくことができる時間は
季節を問わず、8時~17時です。
アクセス方法
東郷神社の最寄駅は以下の通りです。
JR山手線「原宿駅」
東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」
どちらも徒歩10分程度です。
JRの場合は「竹下口」を出て竹下通りを直進します。
明治通りにぶつかったら左折して、少し歩くと左手に鳥居が見えてきます。
地下鉄の場合は「5番出口」から明治通りに出ます。
真っ直ぐ歩いてしばらく進むと左手に鳥居が現れます。
おわりに。。。
原宿という若者の聖地のような場所に
今でも存在感たっぷりに佇むのが東郷神社です。
街は近代的なビルや若者ファッションであふれているのに
東郷神社やその周りは、神聖な空間に守られたように、静かです。
日本の歴史の中で欠くことのできない、東郷平八郎という人を知るためにも
一度は訪れておきたい神社です。
近くの明治神宮も合わせて、参拝してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)