走水神社の縁結びは他とは違う？特に女性に嬉しいご利益とは？
2018/05/21
ご訪問ありがとうございます。
古事記の中にも登場する神社って、ちょっと憧れますよね。
こんにちは。プリシラです。
神奈川県横須賀市の漁場近くにある走水神社は
元々は地元の人が参拝する程度のひっそりとした神社でした。
ところが、近年、この走水神社の伝説とご利益が凄いということから
パワースポットとして有名な神社のひとつになっています。
その理由は古事記にも載っているほどの歴史と、御祭神の伝説にあります。
しかも女性には特に嬉しいご利益があるというので、さっそく足を運んでみました。
走水神社の伝説とご利益をご紹介します。
走水神社ってどんな神社？
走水神社は古事記にもその名が登場するほど、歴史のある神社です。
しかし、正式な起源は江戸時代に発生した火災で、記録や社宝が焼失してしまったので不明なのです。
一説によると、1世紀頃、この走水の地に日本武尊が訪れて冠を賜りました。
その冠を地元の人が岩櫃に納めて、その上に社殿を建て、お祀りしたのが始まりとされています。
海に面した場所にある走水神社は、鳥居の先に見える石段が印象的です。
社殿は石段を登った頂上にあります。
石段を登って振り返れば、三浦半島から見える真っ青な海が輝いて見えます。
そこを通る貨物船や大きく羽をはばたかせて飛んでいる鳥を見ていると、清々しい気持ちになりますよ。
走水神社は絶景神社のひとつと呼んでも良いでしょう。
社殿の他にも見どころが満載なので、時間をかけて見て回りましょう。
御祭神とご利益
走水神社の御祭神は…
・日本武尊（ヤマトタケルノミコト）
・弟橘媛（オトタチバナヒメ）
この二柱の神様は夫婦神です。
弟橘媛は元々、旗山崎にある橘神社に単独でお祀りされていましたが
明治になってその土地が軍用地になったので、走水神社に合祀されたそうです。
夫婦神がお祀りされているということで、恋愛成就・夫婦和合のご利益があると言われています。
しかし、走水神社の縁結びのご利益は、ちょっと他とは違います。
詳細は次の章で書いていきますね。
また、本殿の近くには「お砂とり」といって、ご利益のある砂をいただくことができます。
ただ、砂を入れる袋や入れ物は用意されていないので、自分で持っていきましょう。
また砂は、小さじ一杯程度で十分効果を表わすので
欲張らずに持ち帰る方が、ご利益をいただけることでしょう。
走水神社はどうして縁結びのご利益があるの？
走水神社のご利益のひとつに「縁結び」とありますが
これは夫婦神がお祀りされているから、という理由だけではありません。
走水神社のご祭神には、こんな言い伝えがあります。
日本武尊は東征の途中、船で三浦半島から房総半島へ渡ろうとしました。
ところが、海神の怒りに触れ、暴風雨に阻まれて立ち往生してしまいます。
すると妻の弟橘媛命が海神の怒りを鎮めるために、自ら海に身を投げて
日本武尊の航海の安全を図ったというものです。
ここには愛する夫を身を挺して守った弟橘媛命の芯の強さが伺えます。
まさに相手を思いやる気持ちと行動力を持った、とても強い女性です。
この伝説によって日本武尊と弟橘媛命は、より強い絆で結ばれました。
ですから走水神社の縁結びは、表面的な感情だけでなく深い愛情で結ばれるご利益があるのです。
また、弟橘媛命にあやかって、｢真の女子力アップ｣に多大なご利益があると言われています。
これは表面的な自分磨きではなく、心から美しい人となるためのご加護をいただけるというものです。
これは女性には嬉しいご利益ですよね。
しかし参拝する時には、あれこれ欲張らずに
ひとつに絞って願い事をした方が良いとされています。
弟橘媛命のように一途で強い女性、芯の通った女性を目指したいものです。
走水神社の神秘的な見どころ
走水神社には石段や社殿の他にも、様々な見どころがあります。
社殿の周りを囲むように、パワースポットが点在しているので、是非歩いてみましょう。
別宮
社殿に向かって左側にあるお社は、走水神社の別宮です。
ここには夫の為に海神の怒りを鎮めようと海に身を投げた弟橘媛命がお祀りされています。
さらに、弟橘媛命と一緒に命を落とした侍女も一緒にお祀りされています。
女性らしい強さを手に入れたいのであれば、ここは外せません。
神明社
社殿の裏側はちょっとした山道のようになっています。
そこを登っていくと「神明社」と書かれた小さな鳥居があり、更に先にはひっそりと祠があります。
ここは走水神社の始まりの社で、当時の走水神社が残されています。
古くから人々はこの祠に神を見て、崇めていたのだと思うとロマンを感じますね。
そこからさらに登っていくと、3つの意志のお社が並ぶ「三社」があります。
石でできたお社の何ともいえない重圧感や神秘的な空気は、足を運んだかいがあります。
この三社はそれぞれ、神明社・須賀神社・諏訪神社です。
元は横須賀の別の場所にあったのですが、明治時代に走水神社に合祀されました。
稲荷神社
社殿に向かって右側には、赤い鳥居があり稲荷神社がお祀りされています。
日本で最も多くのお社がある、お馴染みの稲荷神社です。
お祀りされているのは、豊受姫命（とようけひめのかみ）と宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）です。
衣食住の神様であり、五穀豊穣の神様ですね。
商売繁盛のご利益もあるのですが、走水神社の場合、近くに漁場があることもあり
大漁を願う漁師さんの参拝が多いそうです。
水神社
稲荷神社の奥には旧別宮があり、その更に奥にひっそりとあるのが水神社です。
その名の通り、水そのものが御神体となっている神社です。
お社の両側にはきゅうりを持った河童の石像が置かれています。
とても愛嬌のある表情で、心が和みます。
河童といえば川に住み、子どもに悪さをする妖怪というイメージもありますが
走水神社の河童は海に住み、漁の手助けをするといわれています。
水難除けのご利益もあるので、海の側に住む人にとっては心強い神様ですね。
アクセス方法
走水神社の最寄駅は京浜急行「京急馬堀海岸駅」です。
京急馬堀海岸駅からは「観音崎行き」のバスに乗って、「走水神社」バス停で下車しましょう。
バスを降りると、海の香りに包まれて心地よいです。
目の前には海があり、道路を渡った先に走水神社が見えます。
おわりに。。。
夫を守るために自ら身を投げ打った妻の強い意志を感じられる神社です。
走水神社では、他の神社とは一味違う絆で結ばれる縁結びのご利益があります。
また、女性には「真の女子力アップ」という、強力なご利益もあります。
海のパワーももらうことができる神社なので、天気の良い日に訪れると最高です。
歴史と伝説に触れながら、走水神社でしか味わえない神秘的な体験をしてみてくださいね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました（≧▽≦）