伊豆山神社は本宮社こそがパワースポット!縁結びのご利益が絶大
2017/08/24
ご訪問ありがとうございます。
日本には歴史上の人物とゆかりの深い神社がたくさんありますね。
こんにちは。プリシラです♪
今回紹介するのは、源頼朝と北条政子にゆかりの深い伊豆山神社です。
源頼朝と北条政子が2人で一緒に参拝して恋愛成就を願った神社として有名すぎる神社ですね。
ということは…縁結びのご利益が期待できるということです。
しかし伊豆山神社といえば「断崖絶壁の神社」と言われるくらい山の上にあるイメージ。
この度は、そんな伊豆山神社に実際に足を運んできましたので
レポートしていきます!
伊豆山神社ってどんな神社?
伊豆山神社は全国に点在する「伊豆山神社」、「伊豆神社」、「走湯神社」の総本社に当たる神社です。
創建の年代ははっきりと分かっていません。
しかし伊豆山のふもとにある「伊豆浜」には走り湯があり
そのお湯を神格化したのが伊豆山神社の始まりでは?という説があります。
霊湯が沸き出るとはいえ、温泉を神様とする神社は初めてです。
場所が熱海なだけに、温泉観光地として栄えているのは神様のおかげなのかもしれませんね。
また多くの仏教者や修験者が修行を積んだ霊場であり、かの空海も修行したという伝承もあります。
天台宗や真言宗との関わりも深い神仏習合の神社です。
そして伊豆山神社といえば源頼朝と縁が深い神社です。
頼朝が伊豆国に配流された際には、源氏再興を祈願した神社でもあります。
そして無事に願いが成就したことから、源氏の守護神とも呼ばれていて
以降の武将たちの厚い信仰を集めています。
代々の鎌倉将軍、北条氏、徳川家康も伊豆山神社に参拝したそうです。
そして頼朝の妻となる北条政子との逢瀬の場でもあったそうです。
2人は両親の反対という逆境にあいながらもめでたく結ばれたという逸話が残っています。
だからこそ、縁結びのご利益があると有名な神社になりました。
ご利益
そんな伊豆山神社の御祭神は…
・正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
・拷幡千千姫尊(たくはたちぢひめのみこと)
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
という夫婦、親子の神様がお祀りされています。
この3柱の神様を総称して「伊豆山大神」と呼ばれています。
それぞれにご利益があって
・正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊…稲穂の神、農業神
・拷幡千千姫尊…織物の神、安産や子宝の神
・瓊瓊杵尊…天孫降臨で地上に降りた神、農業の神
何かを作り出すことに長けた神様の集まりなので
農業を営んでいる人はもちろん、手に技術を持つ仕事をしている人の運気をアップさせてくれます。
また、これから何かを始めたい、作り出したいという場合にもご利益をいただけそうです。
伊豆山神社の境内には見どころが満載
伊豆山神社はバスを降りた目の前に、境内へ続く石段が伸びています。
私は長い石段の神社が大好物なので、この光景に見とれたり、雰囲気を味わいました。
しかしこの石段をあがる所から気が抜けないのが伊豆山神社です。
ここからは見どころを紹介していきます。
足立権現社
本殿へと続く長い石段の途中にあるのが「足立権現社」です。
御祭神の役小角は「修験道の開祖」と伝わる、実在した人物なのです。
天皇によって配流された伊豆大島から伊豆大権現に飛んできて修行をしたという伝説が残されています。
ここを参拝すると足腰が丈夫になり、足の病が治ると言われています。
伊豆山神社は、かつて山岳信仰の場でもあったそうです。
この神社は、信仰の名残でもあるという説もあります。
二龍の手水舎
伊豆山神社の手水舎は、ちょっと他とは違う特徴があります。
なんと赤と白の龍がいるのです。
石像の龍一匹という手水場はよく見かけますが、2匹の龍、しかも紅白は初めてです。
ここにも面白い伝説が残されているんです。
伊豆山の地下には赤い龍と白い龍がいるといわれていて
その尾は箱根の芦ノ湖に、頭は伊豆山の地底にあるといわれています。
温泉の湧く場所は龍の「両眼」、「両耳」、「鼻の穴」、「口の中」であると言われ
赤い龍は火の神様、白い龍は水の神様で、2匹合わせて温泉を生み出しているのだそうです。
そんな伝説を知ってから熱海の温泉に入れば、一味違う楽しみ方ができそうですね。
頼朝と政子の腰掛石
伊豆国に流されていた源頼朝は、伊豆の豪族の娘であった北条政子と出会いました。
2人は恋に落ちましたが政子の父に反対されてしまいます。
それでも政子は頼朝に会いたいと、伊豆山神社で逢瀬を繰り返します。
そんな2人が腰かけて愛を語らったと言われている「腰掛石」を見ることができます。
伊豆山神社の本殿を正面にして、左手の方にいくと腰掛石はあります。
座ることができたので、私も失礼して座らせていただきました。
ここに2人が座って愛を語り合っていたと思うと、微笑ましいですね。
雷電社
伊豆山神社の境内にひときわ存在感を放つ神社があります。
それが「雷電社」です。
鎌倉時代に書かれた「吾妻鏡」では、光の宮と呼ばれている神社で
創建は分かりませんが、鎌倉・室町・江戸時代の将軍家からの崇敬が篤かったと伝えられています。
それもそのはず、ここにお祀りされている伊豆大神荒魂・雷電童子は政治を司る神様です。
雷電童子とは、実は瓊瓊杵尊を指しています。
現在では政治家や自営業、経営担当をしている人に強い神威がある神社として
広く知られています。
伊豆山神社は本宮社こそが真のパワースポット
伊豆山神社の本殿や数々の見どころを堪能した私は、大満足だったのですが…
ここで不意に思います。
あれ…?
伊豆山神社って断崖絶壁にあるって聞いていたけど?
ここまでの石段は確かに大変でした。
でも断崖絶壁というほどではありません。
そう、伊豆山神社はまだまだ奥が深いのです。
本殿の後ろには伊豆山がありますが、この山の中に「伊豆山神社・本宮社」があります。
伊豆山神社を訪れたのであれば、本宮社に行くべきだ!
本宮社に行かずして伊豆山神社は語れない!
と言われるくらいのパワースポットなのだとか。
ということで、せっかく来たのだから、と本宮社を目指すことにしました。
ここで注意事項です。
本宮社は険しい山道を1時間登った山中にあるので、お気軽に立ち入る場所ではありません。
どうしても山道を登れないという人は、遥拝所もあるのでそこで参拝しましょう。
本宮社に向かう道中には、大きなご利益のある神社があるので、合わせて紹介します。
白山神社
スタートから20分ほど急な上り坂を登ると最初のスポット白山神社に到着です。
白山神社に行くまではかなり険しい場所を登らなければいけません。
白山神社はかなり古びたお社でした。
急こう配の先にあるので、足を滑らせないように気を付けてください。
白山神社のご祭神は菊理媛命です。
白山神社は、不思議な雪と御神託に感謝して建立されたものといわれています。
東国に悪い病気が流行した時、祭主が祈祷をしたところ
「白山の神威を頼れ」という御神託を受けました。
その後、冬でもないのに神社に雪が降り、それをなめた病人がたちどころに回復したのだそうです。
今でも病気平癒のご利益があると言われているありがたい神社です。
結明神本社
白山神社から更に20分登った場所にあるのが結明神本社です。
ここは小さなお社ですが、ご利益は絶大といわれています。
実際に訪れた時も「本当にここ?」と思うくらい小さいお社でした。
でも近くで鳥が鳴いていたり、風が吹き抜けるのを感じていると
パワーがある場所なんだろうな、と気持ちを引き締めることができました。
祀られている結明神は「日精・月精」という杉の木から生まれた
男女の双子だと伝えられています。
2人は成長して夫婦となり、伊豆権現氏人之祖となりました。
そんなことから、結明神本社は縁結びの神社として古くから信仰を集めています。
ご縁を授かりたい人は絶対に訪れて欲しいですね。
本宮社
結明神本社から更に20分…山道を登り始めて1時間。
ようやく到着したのが伊豆山神社・本宮社です。
息も絶え絶えだった私ですが、やはり山の上の本宮社は格が違います。
その神々しさには思わず呼吸も整ってしまうほどです(笑)
真っ赤なお社が印象的でした。
江戸時代初期には拝殿の他、求聞持堂などの建物や3つの鳥居があったそうですが
江戸時代後期に火事で焼け落ちてしまい、現在残っているのは拝殿と石の鳥居1基だけです。
御祭神は農業の神である正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)が
お祀りされています。
ここまで無事に来れた感謝と、帰り道も見守っていただけるように
手を合わせてきました。
伊豆山神社が断崖絶壁にあるという噂はホンモノでしたね。
もし、本宮社までの参拝を考えている場合は、動きやすい服装とスニーカーをお忘れなく!
伊豆山を登った感想
実際に伊豆山を登ってみた感想としては、かなり「しんどい」です。
私が1番キツイと感じたのは伊豆山神社~白山神社までの急斜面ですね。
一歩一歩が段差が大きくて、足が上がらなくなります。
無理せず、休憩しながら登ってください。
白山神社~結明神本社までは、急に舗装された道になりました。
民家なども見えてきて山の中とは思えない歩きやすさです。
結明神本社~本宮社までは再び、山道を進みます。
所要時間は20分とありますが、私が歩いた感じだと10分くらいで到着しました。
さすがにここまで登る人は少ないようで、山頂での時間は独り占めでした。
登っている間はウグイスの鳴き声に癒されてました。
アクセス方法
伊豆山神社は温泉観光地として有名な「熱海」にあります。
最寄駅もJR「熱海駅」です。
遠方から来る場合には新幹線利用もできますね。
熱海駅からはバスに乗ります。
4番バス乗り場(七尾、伊豆山循環)から乗車して7分とありますが
実際はずっと上り坂を上がっていくので10分くらいかかります。
「伊豆山神社前」で降りると、目の前に伊豆山神社へと続く石段が見えます。
ちなみにバス停があるのは階段の途中で、実は下にも続く階段があります。
注意点として、このバスは本数が少ないです!
1時間に2本~3本しかありませんので、時刻はチェックしておくことをおすすめします。
おわりに。。。
伊豆山神社・本宮社までの道のりは、噂通り苦しいものでした。
しかしパワースポットというのは本当で、素人の私でもどことなくパワーを感じることができましたよ。
伊豆山の入口で躊躇している人や、登るのを諦めて引き返す人を見ましたが
丈夫な足腰をお持ちなら、勿体ないなぁ…と思います。
チャンスがあれば、また訪れたい神社ですね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)