夏越の祓 茅の輪くぐりに参加しよう!由来や意味は?正しいやり方は?
2018/01/28
ご訪問ありがとうございます。
夏は嫌いなワタクシですが、茅の輪くぐりは大好物です。
こんにちは。プリシラです♪
神社の夏の風物詩ともいえる「夏越の祓 茅の輪くぐり」
初夏に神社に行くと拝殿の前に大きな「輪っか」があるのを見たことはありませんか。
夏の始まりを感じられる、個人的にも好きな行事なのですが
何気にその由来や意味を知らずにくぐっている人も多いのではないでしょうか。
由来を知れば知識が深まり、意味ある行動に繋がります。
また、茅の輪くぐりでの「タブーな行動」もあるのです!
ここら辺で、茅の輪くぐりの正しい知識を身に付けてみませんか?
夏越の祓 茅の輪くぐりの興味深い由来とは
実は12月にも「年越の祓」という行事があります。
夏越の祓はお正月から6月までの半年間の罪穢れを祓うという意味があり
大きな茅の輪が用意されて、それをくぐることで、疫病や罪穢が祓われるというものです。
茅の輪は「茅」を束ねて大きな輪にしたものといわれていますが
多くの神社では「芦」を使って作るところが多いそうです。
この茅の輪くぐりにはちゃんと由来があります。
日本神話の中でもヤマタノオロチを倒したことで有名な素盞鳴尊(すさのおのみこと)が
南海の神の娘と結婚するために南海を旅していた時の話です。
途中、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来 (こたんしょうらい)という兄弟に
宿を求めた素盞鳴尊。
弟の巨旦将来は裕福であったにも関わらず、宿泊を拒んだのに対し
兄の蘇民将来は貧しいながらも喜んで、厚くもてなしました。
その数年後、再び蘇民将来を訪ねた素盞鳴尊は
「もし悪い病気が流行ることがあれば、茅で輪を作り腰につければ病気にならない」と教えました。
そして実際に疫病が流行した時に巨旦将来の家族は病に倒れましたが
蘇民将来とその家族は茅の輪のおかげで助かったのです。
この言い伝えから「蘇民将来」と書いた紙を門に貼っておくと
災いを免れるという信仰が生まれたそうです。
茅の輪も当初は伝説の通り、小さなものを腰につけるとされていましたが
江戸時代初期になると大きな茅の輪をくぐって罪や災いを取り除く風習が根付いたと言われています。
茅の輪くぐりにはどんなご利益があるの?
初夏の神社で茅の輪を見つけたら、「なんか良さそうだからくぐる」のではなく
茅の輪をくぐることで、どんなご利益があるのか知っておきましょう。
茅の輪くぐりはお正月から半年間の穢れを祓い
残り半年の無病息災を祈願するという意味があります。
6月下旬といえば日本では多くの地域で梅雨入りをしています。
梅雨から夏にかけては昔から疫病が流行ることが多かったのです。
そこで、疫病除けに茅の輪をくぐるのが有効だと考えられました。
また、病気の他にも知らないうちに犯した罪や心身の疲れも取り除いてくれます。
心と身体がキレイになることで幸せを招きやすくなり
更に多くの幸福が訪れるというご利益があります。
自分では何も悪いことはしていない、人から恨まれる覚えがないと思っていても
知らないうちに恨みをかっていたり、不浄なものに触れてしまうことがあります。
茅の輪をくぐることで禊をして、こうした穢れをお祓いしてもらえます。
そして残りの半年もキレイな心で無事に過ごしましょうという願いが込められているのです。
茅の輪をくぐることで、穢れや疲れをお祓いしてくれるのであれば
この季節、積極的に神社に行って茅の輪くぐりをしておきたいですね。
茅の輪くぐりの神拝詞
実は茅の輪くぐりを行うときに、神拝詞を唱えながらくぐります。
この神拝詞は地域や神社によって異なります。
代表的なものとしては、神社の拝殿によく書かれている言葉が有名です。
祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ
(はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ)
余裕がある人は唱えてみると効果がアップしますよ。
お邪魔した神社の神拝詞が知りたい場合は、社務所で尋ねてみましょう。
茅の輪の正しいくぐり方|これはやってはいけない
夏越の祓に行われる茅の輪は6月末に儀式が行われます。
多くの神社では6月30日に行われるようですね。
これは一般の人でも参加できるので、時間がある人は足を運んでみても良いですね。
それから7月上旬までは神社の境内に茅の輪がお目見えするので
是非、この時期に訪れてくぐっておきたいものです。
茅の輪くぐりは、ただ単純にくぐればいい、というものではありません。
きちんと「正しい茅の輪のくぐり方」がありますので、紹介します。
簡単に書くと左回り→右回り→左回り→参拝といった感じです。
詳しく見ていきましょう。
① 茅の輪の前に立って、一礼します
② 左足から茅の輪をまたいでくぐり、そのまま左回りに回ります
③ 元の位置に戻って、再度一礼します
④ 今度は右足から茅の輪をまたいでくぐり、そのまま右回りに回ります。
⑤ 元の位置に戻って、再度一礼します
⑥ もう一度左足から茅の輪をまたいでくぐり、そのまま左回りに回ります
⑦ 元の場所に戻って、再度一礼します
⑧ 左足から茅の輪をくぐり、真っすぐ拝殿へと進み神社の作法で参拝します
茅の輪をくぐる時は、輪の真ん中ではなく、中心を外したところを回るのが作法です。
各神社の茅の輪の側に、くぐり方の説明がある場合が多いので、参考にしてくださいね。
茅の輪くぐりでのタブーな行動
茅の輪くぐりでのタブーな行動とはズバリ!
「茅の輪の茅を引き抜いて、持ち帰る」という行為です。
神社の境内にあるものって、神聖な感じがして持って帰りたくなる気持ちは分かります。
例えば小石とか、葉っぱとか…。
しかし神社には良い気もあれば、たくさんの人が訪れることで
悪い気も漂っているのです。
特に茅の輪は罪や穢れを落とすための風習ですから
その茅の輪の茅を持ち帰るということは、様々な罪や穢れを持ち帰ることになります。
お札やお守りはきちんとお祓いされたものが売られているので
持ち帰ることであなたを守ってくれます。
しかし茅の輪はそれをくぐった多くの人の罪や穢れを吸収しています。
間違っても持ち帰りなどしないようにしてくださいね。
おわりに。。。
茅の輪くぐりに回数は決まっていません。
訪れた神社に茅の輪があれば、是非ともくぐってみてください。
しかし、神社によって茅の輪を用意していないところがあるので
茅の輪を目的として神社に行く場合は、事前に調べてから行くと良いですね。
私もどこの神社で茅の輪くぐりをしようか、毎年、楽しみです。
半年の間にたまってしまった穢れを祓って、元気に夏を乗り越えましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)