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ラプラスの魔女の書評を書きます!自然現象で殺人なんて恐ろしい世の中だ

      2018/05/17

ラプラスの魔女の書評を書きます!自然現象で殺人なんて恐ろしい世の中だ

ご訪問ありがとうございます。
「ラプラス」の魔女は読みましたか?

こんにちは。プリシラです♪

突然ですが、私は東野圭吾さんの作品が大好きです。
とはいっても、読み始めたのは最近なのでファンとまではいきません。

新参者シリーズやガリレオシリーズなど、話題作から入ったものの
謎の連続に引き込まれては、どんでん返しで幕を下ろします。

今回も話題作のひとつなのですが、「ラプラスの魔女」を読みました。
ラプラスの悪魔という題材を何かでチラッと聞いたことがあり、興味を持ったのが始まりです。

あくまで私の主観からする感想なので、偏りもあるかと思います。
1ユーザーの1つの意見として見てもらえると嬉しいです。

 

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ラプラスの魔女とは?30秒で分かるあらすじ

ラプラスの魔女の書評を書きます!自然現象で殺人なんて恐ろしい世の中だ※画像と本編には何の関係もありません

ラプラスの魔女は東野圭吾さんの作品です。
東野圭吾さんといえば、出版される作品がどれも人気になる有名作家さんですね。

物語は山奥の2ヶ所の温泉地で起きた硫化水素による中毒死を軸に
様々な登場人物を巻き込んで展開していきます。

亡くなったのは年配の男で、その妻が若い女であったことから
保険金目的の殺害かと思われますが、死因は硫化水素による中毒死。

地球化学の教授である青江教授は、硫化水素発生の可能性を確かめるために
事件現場に行くのですが、そこで不思議な少女・円華に出会います。

円華は天気を予測したり、こぼした飲み物の到達する距離が分かるなど不可解な行動を見せますが
その謎は「聞いてはいけない」と謎のベールに包まれたままです。

硫化水素の中毒死は事故だとする青江教授に対して
これは人為的に起こされたものだと断定する円華。

一方で2ヶ所の温泉地では、何度か訪れる青年が目撃されています。
事件に関わっている可能性があると、その青年を追う円華。

一方で刑事の中岡は殺された被害者の母親の依頼により、保険金殺害を疑っていましたが
単独で調べるうちに被害者を結ぶ重要人物・甘粕才生という人物に行き着きます。

この事件は殺人なのか、自然現象による事故なのか
青江教授、中岡刑事の双方からの調査により、真実が浮き彫りになっていきます。

 

様々な推理をするも、裏切られる結末

ラプラスの魔女の書評を書きます!自然現象で殺人なんて恐ろしい世の中だ※画像と本編には何の関係もありません。

私はこういった犯人を推理する小説では
読み進めながら、その後の展開を想像します。

今回も「あの人は実は◯◯で~」とか、「ここであの事件が関わってくるのか」など
アレコレ想像を膨らませましたが、見事に撃沈!

予想を裏切る結末を見せてくれる東野ワールドはさすがです!

最初に出てくる円華が母親と竜巻に遭遇するというエピソード。

これから起こる事件の予兆か、と思いつつ
物語の中では一度忘れてしまうほど、出てきません。

そして秘湯と呼ばれる山深い温泉地で起こる、硫化水素による事故死。
同じ場所に現れる、謎の青年とそれを追いかける少女・円華。

そんな2人を追いかける中岡刑事と、意図せず巻き込まれていく青江教授。
さらには円華を護衛すべく雇われる元警察官や、それを監視する美人秘書。

場面が切り替わるたびに数を増やす登場人物に、ちょっと混乱しつつも
最後には関連性がないと思われたエピソードがピッタリと1本の線になります。

私はこの伏線を回収して繋がっていく時の感覚が大好きです。
どうしてあんなにもバラバラしてたものが、まとまっていくのか…

作家さんのプロの仕事には感心させられます。

事故死と見せかけて、殺人を侵している犯人の姿はおぼろげに見えるものの
殺された被害者との関係性が分からないので「やはり違うのか」となります。

ところが徐々に見えてくる、意外な人物との関連性。
誰もが信じていた事実が捻じ曲げられた時、最悪の黒幕が現れます。

謙人はエゴにより殺された家族の復讐をするため
円華は亡き母親を襲った天災を憎むが故に

特殊な能力を手に入れ、一方は殺人に、一方はそれを阻止するという
目的を果たそうとします。

ある意味、それぞれの家族愛というテーマのもと、物語が進行していきます。

やはり家族というかけがえのないものを奪われてしまうと
人の中の「狂気」を押しとどめていた堤防みたいなものが、壊れてしまうのでしょうか。

家族に手をかけた犯人が分からない時の、もどかしさや悔しさも辛いですが
犯人を知ってしまった時の衝動は、自分でも止められないのかもしれません。

 

今の科学ではあり得ないけれど、実際に起きたらと考えると…

ラプラスの魔女の書評を書きます!自然現象で殺人なんて恐ろしい世の中だ※画像と本編には何の関係もありません。

この物語の鍵を握るのは、円華でも謙人でも、ましてや青江教授でもありません。
登場する2人の父親です。

父親とは家族の中でも大黒柱として家族を守る存在
そして家族の誰もが頼りにし、心の支えにする存在なのではないでしょうか。

そういった父親像が歪んでしまったら、家族のバランスも崩れてしまいます。

2人の父親は、違う意味でマッドサイエンティストです。

自分の理想の家族を作るため
自分の研究の成果を試してみたいため

どちらも自分のエゴのために、大切な家族を犠牲にしていきます。

例えそれが、本人が望んだものだったとしても
やはり父親としては行動するべきではなかったのではないかと思います。

「大人になりきれない大人」と表現されることもありますが
それならば、家族など持たず子供のままで人生を謳歌してほしいと願います。

一方で結婚や子供を持つということ自体を興味本位でやってみたいという
感情だけで動いてしまうのも、また子供なのかもしれませんね。
さて、物語の中では殺人でよく見かける、刺殺、毒殺、絞殺、銃殺など
いかにも殺人事件です、という手口は使われません。

ポイントは人体に有害な影響を及ぼす「硫化水素」と
それが自然現象によって発生したという事実だけです。

何故、人間が自然現象が起きる時間や場所を予測できるのか、という部分は
円華の父親の研究によって、メカニズムが書かれています。

青江教授が「ありえない!」と口にするように、今の科学ではあり得ないでしょう。
しかし急激に進化する研究の中で、「いつかは可能なのでは?」という予見はあります。

もし現実になれば、突然起こる異常気象に備えることができますし
円華の母親のように、予期せぬ竜巻で命を落とす人が減るかもしれません。

そんな一方で、殺人なのに「事故死」として片付けられてしまいそうな事件も起きるでしょう。
まるでこの物語のように…。

それを考えると、良い面も悪い面も両方持っていることになり
「怖い世の中だな」と震える思いです。

(実際にこういった小説を読んで、研究してみようと考える研究者がいそう…)

一方でこういった「もうすぐ現実に起こりそうなこと」を題材にしているからこそ
引き込まれてしまうのだと思います。

円華と謙人にはこれからの未来をも予測できる力があるといいます。
果たして未来を知ることと知らないこと、どちらが幸せなのでしょうか。

 

 

おわりに。。。

総括すると、非常に面白かったです。

円華のことが何も分からないうちはもどかしく、でも面白く
徐々に謎が解けて来ると共に、浮かび上がる犯人像にはハラハラでした。

なるべく、ネタバレはしないように書いたつもりですが
バレてしまっていたらごめんなさい。

最後までお読みいただき
ありがとうございました(≧▽≦)

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